【動画】福島第一原発の燃料デブリの試験的な取り出しに使う専用装置を公開=田辺拓也撮影
東京電力福島第一原発事故で溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)を試験的に取り出す作業に使う専用の釣りざお式装置が28日、報道陣に公開された。東電は遅くとも今年10月までに作業に着手するとしている。
放射線量の極めて高い燃料デブリの取り出しは廃炉作業の最難関とされる。東電はまず比較的線量の低い2号機から数グラムを試験的に取り出すことを計画する。
装置は神戸市内の三菱重工業の施設で公開された。ペデスタルと呼ばれる原子炉圧力容器を支える台の模型を準備。全長約22メートルの伸び縮みする釣りざお式装置を内部に挿入し、装置先端のアームでデブリを模した小石をつかむ動作などを確認した。
デブリは1~3号機に計88…