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不具合のあった燃料デブリ取り出し装置

 東京電力は19日、福島第一原発2号機の溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の取り出し装置を原子炉格納容器から引き抜くと発表した。装置先端のカメラ映像が確認できない原因を調べる。着手前の段階に戻ることになり、取り出しの中断が長期化する恐れもある。

 福島第一原発1~3号機には推計880トンの燃料デブリがある。東電は今月10日、事故後初めて燃料デブリの取り出しに着手。最大約22メートルまで伸びる「釣りざお式装置」を格納容器に入れ、試験的に3グラム以下を取り出して分析する計画だ。

 原子炉内は放射線量が非常に高いため、建屋から離れた「遠隔操作室」で、装置先端のカメラ映像を見ながら取り出し作業をする予定だった。しかし、17日に先端のカメラ2台の映像が確認できなくなった。格納容器の外にあるケーブルや接続端子などを調べたが、異常は見つからなかったという。

 今後は準備ができ次第、4日…

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