東京電力福島第一原発2号機で17日、溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の試験的な取り出しに使う装置のカメラ映像が確認できなくなった。東電への取材で分かった。原因を調査中だが、この日予定していた燃料デブリをつまんで持ち上げる作業はできず、再開の見通しも立っていないという。
東電は8月22日に取り出し作業に着手する予定だったが、装置の接続順のミスが発覚して中断。再発防止策をとって今月10日に作業を再開していた。
13日にかけて原子炉格納容器の内部に取り出し装置を押し込んだ後、先端にあるカメラの動作などを確認。17日にも格納容器の底部にある燃料デブリをつまんで持ち上げる予定だった。17日朝から装置の確認をしていたが、現場から約400メートル離れた「遠隔操作室」で、カメラ映像を確認できない不具合があり、燃料デブリをつまむ作業はできなかったという。
福島第一原発1~3号機には…