公益財団法人テクノエイド協会が公開している福祉用具の事故の事例。考えられる事故の要因などを解説している=同協会のウェブサイト「福祉用具『事故・ヒヤリハット』情報」から

 介護ベッドや介助用車いすなど福祉用具の事故を防ごうと、厚生労働省は、情報を一元的にまとめたウェブサイトを公開した。用具別に事故件数を整理し、一般化した事例をイラスト付きで紹介している。高齢化で介護需要がますます高まる中、利用者や介護関係者にわかりやすい形にした。

 ウェブサイトは9月に公開。福祉用具に関する調査研究を担う公益財団法人「テクノエイド協会」がつくった。同会はこれまでも、厚労省の委託で介護現場などから集めた情報を「福祉用具『事故・ヒヤリハット』情報」として公開していた。今回は新たに電動車いすなどの用具別や、移動中などの利用シーン別の件数を集計。消費者庁や経済産業省所管の製品評価技術基盤機構(NITE)が集める生活用品や家電製品などの事故情報も一覧できるページを追加した。

 ページ上では、「電動三輪車・電動四輪車にて走行中に田んぼや水路に転倒、死亡となる事例が3件発生」などと詳しい状況も紹介している。

さまざまな機関に散らばっていた情報

 加えて、最近の傾向として起…

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