「響きの森」の速いフレーズを練習する兵庫高校吹奏楽部の由良美釉さん(左)と真田杏奈さん=2025年8月7日、神戸市長田区、河原田慎一撮影

連載 ユーカリの樹の下で

校庭に立つユーカリの下での演奏から始まったブラスバンド。「名門復活」なるか。

 7日、夏休みで人影の少ない兵庫高校。音楽室に、吹奏楽部の由良美釉さん(3年)と真田杏奈さん(3年)が奏でるトランペットの音色が響く。

 「響きの森」は曲の後半に向け、たたみかけるようなフレーズがある。

 「しんどすぎて、クレッシェンドとか考える余裕がないねん!」

 吹き終えた由良さんの笑顔が、充実した時間を物語る。

 7月26日の神戸地区大会で代表に選ばれ、関西大会がかかる8月12日の兵庫県大会が迫る。

 由良さんはこの3カ月あまり、自身の成長を実感してきた。

 春の部内オーディションを経…

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