講演する日本高野連の尾崎泰輔・審判規則委員長=2025年8月31日午後2時48分、高知市本町5丁目、原篤司撮影

 第78回秋季四国地区高校野球大会県予選(県高校野球連盟主催)の組み合わせ抽選会が31日、高知市内であり、参加22チームの対戦相手が決まった。6日に県立春野球場と日本トーター野球場で開幕する。

 8月の県選抜大会で4強入りした明徳義塾、高知中央、土佐、高知商がシード校になった。7月の全国高校野球選手権高知大会でも3校連合を組んだ高知海洋・室戸・幡多農と、3年生の引退で部員が少なくなった丸の内・追手前が連合チームとして出場する。

 決勝は10月5日午後0時30分、3位決定戦は同日午前10時から、いずれも県立春野球場である。上位3校は10月17日から愛媛県で開かれる秋季四国地区大会に出場する。

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 高知県高校野球連盟の加盟各校の主将を対象にした研修会が31日、秋季大会の抽選会前に開かれた。日本高野連の尾崎泰輔・審判規則委員長が「高校野球の主将が背負うもの」と題して講演した。

 尾崎さんは大阪・関大一高の主将で一塁手だった。1984年夏の大阪大会準決勝で桑田真澄さん、清原和博さんを擁するPL学園に2―9で敗れ、「あの時は、強すぎるであろう相手を前に試合前から戦意を失っていた。本当は、どうにか勝つ方法をみんなで考えないといけなかったのに」。自身の反省から語り始めた。

 会場にいる主将たちが高校野球の選手でいられるのは、あと1年足らず。尾崎さんは「野球が終わってから何をするかが大事。主将には、野球から何を学び、何を身につけるか考えることをみんなに浸透させてほしい」と話した。

 主将の経験で身につくのは、マネジメントの能力やホスピタリティー。「これはAIにはまだできないことで、多くの人の考えをまとめて世の中にない新しいものを作ることにつながる。どんどん挑戦してほしい」とアドバイスした。

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