日本学術振興会育志賞の受賞者と懇談する秋篠宮ご夫妻=2025年3月6日午後0時4分、東京都台東区の日本学士院会館、代表撮影

 秋篠宮ご夫妻は6日、東京・上野の日本学士院で開かれた第15回日本学術振興会育志賞の授賞式に出席した。

 育志賞は、上皇さまが、厳しい経済環境の中で研究に励む若手研究者を支援したいとの気持ちから、学術振興会に資金を贈ったことがきっかけで創設された。

 今回は大学院博士課程に在籍する20~30代の19人が受賞し、このうち女性が過去最多の11人に上った。ウズベキスタンの毛織りじゅうたんから牧畜民の生活文化を研究している京都大学大学院の志田夏美さんが代表してあいさつに立ち、「学生生活のスタートと継続には多くの困難が伴いましたが、(さまざまな)支援制度により、思い描いていたイメージで研究をできている」などと振り返り、「受賞を励みとしてより一層、学問に邁進(まいしん)して参りたい」と語った。

 式典後の茶会では秋篠宮さまが志田さんに「文化人類学はフィールドワークが重要。かなりご苦労があったのでは」と尋ね、志田さんは現地で約2年間調査に当たった経験などを伝えたという。

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