Smiley face
写真・図版
座談会で、田中沙弥果さん(左)、東大の横山広美教授(左から2人目)、東北大の原山優子名誉教授(右から2人目)、東工大の桑田薫理事・副学長(右)らが語り合った=2024年9月6日、東京都港区、本間ほのみ撮影
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 科学界のジェンダー平等の実現について議論する座談会が9月6日、東京都内で開かれた。大学の教授や副学長ら女性3人が登壇し、理系分野に女性が少ない背景や平等に向けて必要な取り組みについて語った。

 座談会は在日フランス大使館(港区)で、研究者を目指す女性を応援しようと、化粧品大手の日本ロレアル(東京)が開催。女子中高生向けのプログラミング教育などを手がけるNPO法人「Waffle(ワッフル)」の田中沙弥果・理事長が司会を務め、東京大学の横山広美教授、東北大学の原山優子名誉教授、東京工業大学の桑田薫理事・副学長が登壇した。

大学でジェンダー平等「保たれてない」

 冒頭に、日本の女性研究者が18万3300人(2022年度)で、研究者全体に占める割合が18.3%にとどまるとする総務省のデータなどが紹介され、学術界における男女格差が大きいことが示された。

 今年の入試で58人の女子枠…

共有