臓器移植を実施する医療機関で、臓器の受け入れを断念する事態が生じているとして、武見敬三厚生労働相は11日の閣議後会見で、臓器のあっせんを担う日本臓器移植ネットワーク(JOT)に対し、件数や原因の報告を求める考えを示した。
武見氏は会見で「臓器の提供数が確実に増えてきている中で、その増加に対応できていないという極めて残念な現実がある」と指摘。JOTを通じ、移植を実施するすべての医療機関を対象に実態を調査するとした。
厚労省がこの日発表した臓器移植の実施状況によると、昨年度、脳死となった人からの臓器提供は116件。脳死下の臓器提供が可能となった1997年以降で最多だった。
国内では2010年から、本…