広島・山足達也

 (4日、プロ野球 広島東洋カープ9―4中日ドラゴンズ)

 現役ドラフトで加入した31歳の広島・山足達也が、四回に移籍後初安打となる同点適時打を放った。オリックス時代に「守備の職人」とも呼ばれた仕事人の一打。チームは勢いづき、大量得点につながった。

 開幕からベンチ入りしていたが、出番は主に守備固め。4度あった代打では、犠牲バントが3度。広島で初めて先発出場したこの日、今季初めて立った「2打席目」で快音を響かせた。

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 試合後のヒーローインタビューでは、この適時打で同点の本塁を踏んだ末包昇大に「普段、口数が多い山足さんが緊張していたので、回そうと思った。仕事人なので、(走者として)安心して見ていました」といじられ、ファンから改めて拍手で祝福を受けた。

 開幕から先発出場を続けていた小園海斗に代わるスタメン。何とか存在感を示そうという思いが、3季ぶりの打点にもつながった。

 「普段出ていない選手が打ったら盛り上がる。そういった面でもチームを勢いづけられたのは、僕にとっても大きかった」

 新井監督(広) 四回に7得点。「大きかったのは山足の同点タイムリー。あれでみんなちょっと楽になったと思う。初スタメンで良い仕事をしてくれた」

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