スコップなどを使って雪を掘り進める参加者=山形県大蔵村

 全国有数の豪雪地域・山形県大蔵村の肘折温泉で23日、雪掘りの早さを競う「地面出し競争ワールドカップ・in肘折」があり、外国人チームを含む39チームが参加した。

 地元の肘折小・中学校(2009年閉校)の雪上運動会で名物だった競技を村のNPO法人が引き継いで開催し、今年で16回目。

 旧校舎の校庭に集った各チームはスタートの合図で駆け出すと、直径4メートルの円内でスコップやスノーダンプを使って掘り進めた。地面がようやく顔をのぞかせると、土まじりの雪を審判員まで走って届けた。

 記録的少雪だった昨年は積雪102センチで優勝タイム1分06秒だったが、この日午前9時の積雪は327センチ。同県新庄市の環境計測機器メーカー「山形東亜DKK」のチームが8分53秒で2年ぶりの優勝を果たした。キャプテンの早坂隆志さん(38)は「役割分担がうまくいって良かった。優勝できてほっとしています」と笑顔を見せた。

 昨年は新潟県から強豪チームが参加したが、折からの豪雪で出場を辞退した。

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