(16日、第107回全国高校野球選手権徳島大会1回戦 城東7―0穴吹=8回コールド)
穴吹の滝上春斗投手(3年)は大会注目の左腕。この日は球速139キロを何度も出した。「直球は制球重視で抑えめに。きょうは変化球がよかった」と三回までに6三振を奪った。
しかし、四回の攻撃で出塁した後、塁上にいる時間が長くリズムが狂った。「左足のふくらはぎがつりそうになった」と滝上投手。犠打を絡めて攻撃する城東に小刻みに得点され、足の違和感から制球も乱れた。
七回、押し出し四球で4点目を失ったところで須藤侑志一塁手(3年)と守備位置を交代。その須藤選手も失点し、八回、再びマウンドに立った。
「最後は抑えて欲しいと願う監督らの気持ちを感じ、自分ももう一度がんばろうと思った」と滝上投手。この日11個目の三振を奪い、気持ちに応えた。