金沢市を拠点に活動する一般社団法人「空き家研究所」の1級建築士・中川俊之さん(39)と宅地建物取引士・牧野俊崇さん(38)は、空き家問題に取り組むことを「(空き家を)ケアする」と表現する。
「表面的には劣化しないよう管理するイメージだが、深く見ていくと、本当は手放した方がいいと分かっているけど手放せない人の心のケアだったり、その人自身が空き家を世話することで自分もケアされて空き家とお別れしたり。いろんなレベルでぴったり来る言葉」と中川さんは言う。
提供するサービスは、「空き家ともだち」と「いっしょに大家」。前者は、空き家を定期的に確認して状態を維持したり、白アリ検査などを代理発注したりする。オプションで掃除や片付けも手伝う。後者は、空き家の活用を一緒に考え、利用希望者とマッチングする。月1回、オフィス近くの長土塀公民館などで相談会も開いている。国土交通省の空き家対策モデル事業に採択され、今年7月には、金沢市の空き家対策を補完する「空家(あきや)等管理活用支援法人」に指定された。
2人は金沢工業大大学院で学んだ友人同士。建築設計と不動産という別々の道を歩んできたが、コンビを組んだきっかけは、3年前の中川さんの金沢市へのUターンだった。
東京の設計事務所で働いてい…