空洞化が進むかつての繁華街をいかに再生させるか。津市は、空き店舗や未利用の土地が目立つ大門・丸之内地区で、土地などの所有者と、それらの活用を希望する事業者のマッチングをめざすシステムの運用を始めた。「細長すぎて使いにくい」という土地をまとめて活用できるようにするなど、新店を出したり事業展開したりしやすい環境づくりをめざす。
「大門・丸之内土地・建物活用 意向登録システム」の適用地区は、津市大門、中央、丸之内(一部地域を除く)、東丸之内をエリアとする約58ヘクタール。一辺が750~850メートルの四角形の区域内にあり、約2300軒の建物がある。土地や建物の物件所有者は約1400人に及ぶ。
システムでは、市が、所有者の将来を含めた物件活用の意欲を把握し登録する。さらに、事業者側の希望や計画なども登録し、双方の同意があれば情報提供して仲介する。市は三重県宅地建物取引業協会などの協力を得て、システムに登録する宅建業者の募集を始めた。
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