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負傷した女性の親族が公表した映像。画面中央付近に、落下した砲弾から出た白い煙のようなものが見える=中国のSNSから

 中国南部・雲南省の小さな村で、農作業をしていた女性に空から落ちてきた砲弾が当たり、大けがを負う「事件」が起きた。砲弾は隣町の気象台が打ち上げたもの。中国では「天から降ってきた災いだ」と驚きをもって受け止められている。

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 中国のネットメディア「澎湃新聞」などによると、異変が起きたのは5日の午後6時すぎ。女性の親族がSNS上に公表した監視カメラ映像では、家の庭先とみられる場所で突然の大きな音とともに、物体が煙を噴きながら落ちてくる様子が映っていた。女性は右足に大けがを負い、搬送先で切断することになったという。

 動画には、現場に落ちていた黒い筒状の物体も。この物体は、約70キロ離れた隣町の気象台が発射した砲弾の「不発弾」だったことが地元当局の調べで確認された。

気象台は「第3の砲兵」?

 なぜ、気象台が砲弾を打ち上げるのか。

 気象台は同紙の取材に、当日…

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