鳥取市街地にある石破茂氏の事務所=2025年7月23日午後2時37分、鳥取市、富田祥広撮影

 「やめたらいけん」「もうひと花咲かせて」。退陣の瀬戸際に追い込まれた石破茂首相に、地元の鳥取県の関係者はエールを送る。石破氏が防災に意欲を示していただけに、石川県の被災者からは「残念」との声が聞かれた。

「やめたらいけん。いばらの道でも」

 鳥取県選出で初の首相となった石破茂氏。地元では窮地に立つ石破氏を思いやる声が聞かれた。

 「やめたらいけん。いばらの道でもがんばらないと」。自民党県連の斉木正一幹事長は参院選後、石破氏と電話で話した際にそう伝えたという。「選挙結果は大変厳しいが、国政にはさまざまな課題が残っている。しっかり支える」と強調した。

 かつて石破氏の地元秘書を務めた福田俊史・県議会議長は、石破氏から21日に電話をもらい、参院選のお礼を言われたという。「今こそ一丸となって党を立て直さないといけないとき。石破さんが先頭に立って参院選を総括した上で、これから〝らしさ〟を発揮して長く続けてほしい」

 石破氏の地元後援会の渡辺憲…

共有
Exit mobile version