報道陣の取材に答える立憲民主党鳥取県連の興治英夫代表=2025年6月8日午後0時35分、鳥取県米子市、富田祥広撮影

 立憲民主党鳥取、島根両県連は8日、今夏の参院選鳥取・島根選挙区(改選数1)の対応をそれぞれ話し合い、独自候補の擁立を見送る方針を決めた。国民民主党公認の新顔でコンサルティング会社経営の中山集氏(31)を県連レベルで支援する。

 同選挙区の立憲と国民の候補者擁立をめぐっては、両党と支援団体の連合を加えた3者で候補者を一本化する方針を5月に決定。両党が提案した人物の中から国民が推した中山氏が選ばれた。

 鳥取県米子市内で非公開で開かれた鳥取県連の会合後、興治英夫代表は「独自候補を擁立できず残念だが、野党の最大化を図り、自公の過半数割れをめざす」と話した。

 島根県連の岸道三幹事長も「島根では国民民主と『両者が出しても票が割れるだけ』と協議してきた。細かいところは抜きで労働者のため物価対策など共闘できる」と述べた。

 立憲の方針決定で、鳥取・島根選挙区は新顔5人が争う構図が固まった。他の4人は、自民党公認で元島根県議の出川桃子氏(47)、共産党公認で元島根県大田市議の亀谷優子氏(39)、参政党公認で元シャンソン歌手の倉井克幸氏(42)、政治団体「NHK党」公認で会社員兼農業の谷口直矢氏(47)。

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