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中国共産党の劉建超・中央対外連絡部長(右)と会談する立憲民主党の岡田克也・前幹事長=2025年3月21日午前10時31分、北京、代表撮影

 立憲民主党の岡田克也・前幹事長ら議員団は20、21両日、北京を訪れ、中国共産党の高官らと相次いで会談した。双方は人的交流の重要性を確認する一方、中国側は日本の台湾との関わり方について懸念を示した。

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 議員団は21日に劉建超・党中央対外連絡部長と会談。劉氏は冒頭、「今年、中日関係を改善に向けてもう一歩進める後押しとなってほしい」と訪問を歓迎した。

 一方、岡田氏によると、劉氏は会談で「台湾有事は日本有事」といった見方に懸念を示した。岡田氏は「台湾には日本のビジネス関係者や観光客が多く、大きな関心を持たざるを得ない」と応じた。また、「中国の軍事能力の高まりは日本に緊張感を与えている」とも伝えたという。

 議員団は同日、李克強(リーコーチアン)前首相などエリートを多く輩出してきた共産主義青年団(共青団)とも交流。20日には党トップ24に当たる政治局員の李書磊・中央宣伝部長と会談した。

 立憲の議員団は昨年8月にも訪中し、若手議員の交流強化などを定めた政党間交流に関する覚書を交わしている。

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