衆院本会議で、立憲民主党の野田佳彦代表の質問を聞く石破茂首相=2024年10月

 自民、公明の与党が日本維新の会の協力を得て2025年度当初予算案の成立を確実とし、国民民主党とも協議を重ねるなか、蚊帳の外に置かれた立憲民主党が「戦闘モード」を強調し始めた。与党が衆院で過半数を下回る状況で、予算案の衆院通過をめぐる日程闘争に持ち込む構えをちらつかせるが、「責任野党」を掲げる立憲への批判を招くリスクもはらむ。

 立憲の野田佳彦代表は24日の党大会で、高額療養費制度の自己負担上限額の引き上げを凍結する必要性を訴えた上で、語気を強めた。「(がん患者らの)命がかかることを決断しないなら、私は一度、『武装解除』と言ったが、『戦闘モード』に入りますよ」。さらに「国会を動かすリアルパワーは議席の数だ。それを生かさなければいけない局面かもしれない」とも述べた。

 立憲は衆院予算委員会の行司役となる委員長ポストを握っており、予算案の審議日程などをテコに与党を揺さぶることも辞さない考えを示した。

「ぐっと我慢」から「なめんなよ」に

 野田氏は「責任野党」を標榜…

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