立憲民主、共産、社民の党首級の幹部が14日、参院選沖縄選挙区(改選数1)に立候補した野党系無所属の新顔=立憲・社民推薦=の応援演説でそろい踏みした。立憲の野田佳彦代表が今回の参院選の遊説で共産幹部と並び立つのは初めて。沖縄では米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設に反対する「オール沖縄」の枠組みがあり、自民新顔=公明推薦=との対決姿勢を強めた。
野田氏は「沖縄県民にも、米の高騰で苦しむ消費者にも、被災地で頑張る人たちにも寄り添う気持ちがない」と自民を批判。共産の志位和夫議長は「沖縄県民の悲願の日米地位協定の抜本改定を実現しよう」、社民の福島瑞穂党首は「戦争ではなく平和を、差別・排外主義ではなく共生の社会を」と訴えた。演説会には玉城デニー・沖縄県知事も参加した。
立憲は共産との国政選挙での連携をめぐり、自民などから「立憲共産党」と批判を浴びた過去があるが、野田氏は記者団に「オール沖縄の中では重要なメンバーだ。それぞれが全力を尽くすことだ」と述べた。