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29日、北京で立憲民主党の岡田克也幹事長(左)との会談で発言する中国共産党中央対外連絡部の劉建超部長=代表撮影

 中国を訪問している立憲民主党の岡田克也幹事長らが29日、共産党の外交を担う劉建超・中央対外連絡部長と北京で会談し、政党間交流に関する覚書を交わした。若手議員らの相互訪問を促し、次世代のパイプ作りを目指す。

 覚書の有効期限は5年。両党で交流協議会を設置して定期的に会議を開催するほか、若手中堅の政治家の相互交流を強化することなど8項目から成る。会談後に取材に応じた岡田幹事長は「若い議員に中国を生で感じてもらいたい」などと述べ、少なくとも年1回の訪中を目指すとした。

 会談で岡田氏は、中国軍機による領空侵犯について「事実関係を明らかにして国民に説明していただくことが重要だ」と対応を求めた。劉氏からは「台湾有事は日本有事というのはおかしい」との指摘があったという。岡田氏は「短絡的であり適切でない」と応じつつ「台湾には邦人も多く、武力行使などがあれば日本として重大な関心を持たざるをえない」と述べた。(北京=井上亮)

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