戦時中、旧制大学などの出身者で、海軍幹部としての役割を背負ったのが、海軍予備学生らだ。そうした若者に焦点を当てた特別展「ペンを剣にかえて」が6月15日まで、茨城県阿見町の予科練平和記念館で開かれている。学生の表情を活写した写真や家族への遺書といった、物言わぬ資料が、悲劇を物語る。
寝床の吊床(つりどこ)(ハンモック)を下ろす訓練。仲間と桜を見上げる花見。家族との面会。少尉任官を果たして見せた笑顔……。そんな若者の表情が印象的な写真が並ぶ。
展示品は46点。写真は、写真家の真継不二夫さん(1903~84)が終戦前の1943年から44年ごろ、武山海兵団(神奈川県横須賀市)で撮影した作品を中心に、30点を展示している。
テーマは海軍予備学生
今回のテーマになっている海…