6月26日、国会内にある会議室の空気は張り詰めていた。日本維新の会の馬場伸幸代表ら、国会議員7人が見つめていたのはオンラインの画面。そこには、共同代表の吉村洋文・大阪府知事の姿が映っていた。

 「(大阪・関西)万博やIR(カジノを含む統合型リゾート)は国家のためにやっている。自民党のためでないはずだ」

 自民に気を使わず対決姿勢をもっと鮮明にすべきだと迫る吉村氏。これに馬場氏が気色ばんだ。

自民党との党首合意の経緯などについて、説明する日本維新の会の馬場伸幸代表(左)と藤田文武幹事長=2024年6月26日午前10時4分、国会、小林圭撮影

 「自民と真っ向からケンカしたら邪魔されるだけ。『官邸に行って首相と会えるのは当たり前』だとは思わないで欲しい」。維新が推し進めてきた万博やIRを成功させるうえで、政府と完全に対決するわけにはいかないと主張したのだ。

 応酬はさらに続く…

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