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 サバンナに吹く風で草木がそよぎ、まぶしい日差しの中で目覚める。夜のとばりが落ち、ベッドに体を横たえれば、ゾウが水を飲む音が聞こえてくる――。

 南アフリカの北東部。グレータークルーガー国立公園を拠点に活動するサファリガイド、太田ゆかさん(29)は、そんな日常を送るようになって8年になる。政府公認の訓練学校で学び、資格を取得。各国から訪れる人々を、野生動物たちの世界へ導いている。

 単身でアフリカへ飛び込んだのは、ある失敗が発端だった。

写真・図版
サファリガイドの太田ゆかさん=南アフリカ、本人提供

 大地を走り、大空を舞う生き物たちを追って、「私の生きる道」をひたむきに進む女性たちがいます。自然と共に生きる、とは――。アフリカのサバンナと、兵庫県豊岡市の農村。それぞれの地で、夢を描き、模索し、躍動する2人を紹介します。

  • 記者サロン「アフリカへ飛び出した29歳 サファリガイド太田ゆかの生き方」【2024年12月13日(金)~】

 横浜市ですごした子どもの頃…

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