北島弘さんが開発した「SID-1」。パソコンの奥にカメラ2台が設置されており、窓の向こうの景色をとらえ続けている=2024年11月29日午後5時5分、東京都江東区、西田有里撮影

 東京都江東区豊洲にある高層マンションの39階。眺望のいい窓に設置された2台のカメラが24時間365日、空を撮影している。狙っているのは、UFO(未確認飛行物体)だ。

 カメラの持ち主は、元エンジニアの北島弘さん(69)。撮影された1秒あたり30コマの画像は、2台のパソコンに自動的に取り込まれていく。鳥や飛行機は原則記録しないよう設定してあり、前後のコマをリアルタイムで比較することで、飛行物体を感知する自作の装置「SID(シド)―1」だ。

 北島さんは幼いころからUFOに関心があり、高校生の頃には自ら研究会を立ち上げた。「地球上にもまだ未知のものはある。UFOはいない、とは言い切れないはず」と考えてきた。

連載「宇宙∞ムゲンダイ」

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