谷口将紀・東大教授

 自民党派閥の政治資金パーティー収入をめぐる裏金事件を受け、30年前の政治改革の「抜け穴」が指摘されている。宮沢喜一元首相の政治行動記録(日録)を朝日新聞社と共同研究した研究者の一人で、令和臨調主査総括として政治改革の緊急提言もまとめた谷口将紀・東大教授に、日録の宮沢氏の自筆メモの分析や、当時から現在に連なる課題を聞いた。

  • 連載「宮沢喜一日録 戦後政治の軌跡」一覧はこちらから

 ――政治改革関連で宮沢氏による複数の自筆メモの存在を共同研究会で指摘しました。1993年の金丸信・前自民党副総裁の脱税事件では新事実が判明しました。

 宮沢首相が金丸氏強制捜査の…

共有
Exit mobile version