Smiley face
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 障害があり女性であることで、複合的な困難に直面した経験を集めた貴重な調査がある。

 「女性でよかったね。障害者になっても家族や配偶者に養ってもらえる」「(うちの会社は)本当なら障害者はいらないんだよ。まだ男性で、見た目に分からん障害やったらええねんけど」。障害のある女性たちが投げつけられたという言葉だ。

男性7:女性3――。障害のある人の雇用で、大きな男女格差が温存されていることがわかりました。障害があり、女性であることが絡み合った困難とは。国際女性デーにあわせて考えます。

 「体が不自由で子育てが大変だろう」と退職を勧められた、「乳幼児を抱えた障害女性は激務に耐えられない」として採用されなかった、といった経験談も記されている。

 調査は、当事者や支援者でつくる「DPI女性障害者ネットワーク」が2011年に実施した。

「障害者に子育てはできない」と言われて

 中心となった一人、全盲の佐…

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