北緯17度線。ベトナム戦争中、南北を隔てる軍事境界線がここにあった。
中部クアンチ省は、その線上にあり、激戦地のひとつとなった。
ベンハイ川に架かるヒエンルオン橋では、手すりが中央で青と黄に塗り分けられ、分断の記憶を静かにとどめている。
- 【連載初回はこちら】サイゴン陥落の日、私は官邸に突入した 元戦車兵が刻む分断の記憶
そこから車で約1時間の山中で、不発弾除去チーム「MAT31」の作業が続いていた。クアンチ省は不発弾が最も多く残る地域だ。
ぬかるんだ土の上を、隊員が金属探知機を手に歩く。警告音が響くと、赤い目印を置いていく。
記事後半では、現場に25年間立ち続ける女性リーダーの思いや、今も不発弾被害の後遺症から解放されない住民の生活に迫りました。
隊員がしゃがみ込む。慎重に…