【動画】バイヤーたちの暗転 ー高級時計買い付け「キーマン」を追えー
「大至急、口座に着金していただけるようにご手配願います」
「資金が準備出来ないとはどういうことでしょうか??」
昨年11月27日の昼過ぎ。神奈川県内に住む自営業の女性(55)はこうLINEでメッセージを送りながら、気が気ではなくなっていた。約890万円のクレジットカード決済の口座引き落とし日だった。「当て」にしていた入金が、ない。
さらに1週間後には約570万円、2週間後には約1500万円の引き落としが待っている。怖くて食事がのどを通らない。
「これではこれから生きていけません」「大事に育ててきた子供たちの生活があります」
立て続けにメッセージを送ってみたが、やがて、相手の「既読」もつかなくなった。
元夫が風俗店やキャバクラ通いでつくった2千万円を超える借金を返しきった。3人の子どもたちと旅行でもしながら楽しく暮らすはずだった。
「なんでこんな目に遭うんだ」
実はこの日、各地で同じように追い込まれる人が相次いでいた。
これらの人たちに共通しているのは、直近まで「バイヤー」として海外に渡航し、ロレックスなどの高級腕時計を買い付ける「仕事」をしていたこと。それがなぜ、これほどのカード債務を負うことになったのか。
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神奈川県内の会社員女性(3…