夫の浮気調査を探偵事務所に依頼した60代の女性。「マル秘」と記された報告書には夫が女性と密会する写真が時系列で掲載されていた=2024年11月20日午後3時31分、東京都内、森下香枝撮影(画像は一部加工しています)

 「マル秘」の印が押された夫の調査報告書を手に入れたことで、東京都内に住む妻(60)は夫(61)から自由になった。

 「それまで自分の人生を生きたことがなかった」と、今は思える。

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 探偵事務所に夫の調査を依頼したのは3年前のことだ。

 日頃からお茶や食事をする10人ほどの友人のうち、6人が夫の浮気を経験していた。

 「まさか、うちの夫に限って……」

 人ごとのように聞いていたが、夫が隠し持っていたクレジットカードの明細書を見つけ、胸がざわついた。

 1回10万円以上もする高級クラブでの飲食、20万円もする女性用の高級バッグなどを買った明細が残っていた。

 夫が風呂に入っている隙に、スマートフォンを盗み見ると、これまでなかったロックがかかっていた。暗証番号をどうにか割り出し、LINEをみると、見知らぬ女性と親密なやり取りをしていた。翌日の午後6時、その女性と食事をするために渋谷で待ち合わせていることが分かった。

探偵から届いた報告書には、夫と女性のデートの様子が克明に記録されていました。妻が選んだ道とは? 記事後半では女性探偵が解説する浮気調査のリアルをお届けします。

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