【連載】データでみる男女平等の現在地 第2回:韓国
世界経済フォーラム(WEF)が6月に発表した今年の「ジェンダーギャップ報告書」で、韓国は148カ国のうち101位だった。日本の118位より上位に位置するが、依然として男女格差は根深い。
韓国の歴代政権は男女格差の解消に努めてきた。金大中(キムデジュン)政権は2001年、女性の再就職などを支援する「女性省(現・女性家族省)」を創設。08年には盧武鉉(ノムヒョン)政権が「戸主制」を廃止した。戸主としての絶対的な権威を父から息子へと、男系に優先的に継承する仕組みで、韓国社会の男女不平等の象徴だった。
こうした取り組みに女性の社会進出は後押しされたものの、政治と経済の分野で男女格差が甚だしいのは、日本と同じ傾向だ。「経済分野」は114位、「政治分野」は92位と低迷した。
男女の賃金格差、OECD内で最下位
特に経済分野は、過去約20…