ソウル支局長・貝瀬秋彦
「自分たちの選択は間違っていなかった。やはり核を手放してはいけない。そう固く決心したに違いない」。米国によるイラン攻撃で、日本や韓国の複数の専門家が口をそろえ、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記の心の内をこう推し量った。
- 【連載初回】「力による現状変更」を擁護した米国の空爆 その先に新秩序はあるか
- 湾岸で屈指の親米でイランとも友好 「仲介外交力」発揮のあの国
米国が、イスラエルに同調する形でイランの核施設を攻撃しました。トランプ米大統領はイスラエルとイランの間で停戦が合意されたと発表しましたが、中東の混迷は続いています。世界にどんな影響があるのか。各地から記者が展望します。
北朝鮮は国際社会からの制裁や非難を受けながらも、核・ミサイル開発に邁進(まいしん)してきた。スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)の推計によると、北朝鮮は50発の核弾頭を保有。核弾頭を搭載するミサイルの発射実験も繰り返してきた。
米国とは第1次トランプ政権で3度の首脳会談があったが、非核化をめぐる交渉は決裂した。
対イランと同じような対応は北朝鮮にありうるのか
米国はイランの核施設を攻撃…