学校で目立たないようにしていた――。海外にルーツがある人たちから、そんな言葉をよく聞く。
日本の社会で、とりわけ学校は「みんな同じ」を強いられがちだ。「黒い直毛」を前提とした髪形の校則は、その象徴でもある。
アフリカ系の人は、カールが強くボリュームが出やすい髪質であることが多い。「コーンロウ」「ブレイズ」といった編み込みの髪形は、そんな髪質に合ったものだが、日本の学校では認められないことがある。
校則に従って女子生徒が一つ結びや二つ結びにしようとすれば、登校前のセットに時間をとられ、無理に引っぱって髪や頭皮を傷めることもあるという。
理由の最多「目立ちたくない」
東京弁護士会が昨年、外国にルーツを持つ子どもや保護者らにアンケートしたところ、回答した126人中30人がストレートパーマや縮毛矯正をしていると答えた。
理由の最多は「目立ちたくな…