「ウェブとグラフィックデザインの分野、イラストレーションで6年以上の経験があります」
名古屋市に住むデザイナーのエリザベータ・コロトコバさん(24)は、個人のスキルを売り買いするサイトにこんな文章を載せている。
2022年3月、ウクライナの首都キーウ近郊から、知人を頼って避難してきた。来日2カ月後から、フリーランスとして日本での仕事を受け始めた。
口コミで、少しずつ仕事の依頼が来た。
ただ、学び始めたばかりの日本語でのやりとりとあって、相手の希望が理解しきれず、依頼を断らざるを得ないこともあった。
【連載】ウクライナには帰れない 「日本で生きる」避難者たち
ロシアによる侵攻から2年が過ぎました。日本財団によるアンケートでは、帰りたいのに帰れないウクライナ避難者の苦しい立場が浮かんでいました。避難者たちは、なにを思い、どう生きていこうとしているのか、報告します。
アルバイトしながら日本語猛勉強
継続的に仕事を受けるのが難…