• 【第2回】「大きくなったなあ」山へ行き骨になった

 島では死が日常になっていた――。高春子(コチュンジャ)さんは、忘れることができない母の姿を語ります。

「虐殺の島に生きて 春ちゃんの済州4・3」 デザイン・山田英利子

 4月3日に済州島で南朝鮮単独選挙に反対する民衆が武装蜂起した1948年。北緯38度を挟んでの8月15日と9月9日、南北に二つの政府が樹立した。南側の韓国の初代大統領李承晩(イスンマン)は島に戒厳令を出し、軍警の蜂起側への討伐は残酷さを極めた。

 ◇

 2人のおじが蜂起側の「山部隊」に行ったことで、家族も「パルゲンイ(赤=共産主義者)」とみられました。やがて、祖母が警察の施設に連行されました。

 「あんたのお母さんが引っ張って行かれたよ」と聞いた母は急いで後を追い、祖母が背後から銃で撃たれるのを目撃したのです。

 母は気丈でした…

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