中国四川省の成都から約150キロ、雅安市の景勝地・碧峰峡にある中国ジャイアントパンダ保護研究センターで6月12日、黒いTシャツの一団が列を作っていた。
この日は東京・上野動物園で生まれ育ち、昨年2月に中国に返還された「シャンシャン」の7歳の誕生日。一行は日本から誕生日を祝いに来たファンだ。
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黒いTシャツを着るのは、音に敏感でガラス張りの場所にいるシャンシャンを撮影する際、互いが反射して映り込まないための配慮だという。現地メディアによると、20の旅行業者と300人以上のファンが詰めかけた。
ただこの夏、中国でシャンシャン以上に注目を集めたパンダがいる。
密猟で絶滅の危機
韓国生まれで4月に返還され…