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自民党中央政治大学院長の遠藤利明・前党総務会長(奥の列、左から2人目)を中心に、若手議員や支部長を対象にした勉強会が立ち上がった。初回の講師は斎藤健・経済産業相(同、一番左)=2024年3月4日午後5時55分、自民党本部、藤原慎一撮影
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 「今回の件がなくても、もう派閥政治は限界だと思っていた」

 一時は100人まで膨れあがった自民党安倍派の「5人衆」の1人は同派の解散決定後、周囲に漏らした。「今回の件」とは裏金事件のこと。そして続けた。「1人で派閥を率いる集金力や人間力を併せ持つ政治家は永田町にはもういない。事件は『派閥再編』のいいきっかけになる」

 無派閥を貫く中堅議員も似た考えを持っていた。「派閥自体が悪いとは思わないが、今のやり方を壊して一から考えるべきだ」

 首相の岸田文雄による1月18日の自派閥の解散表明を受け、派閥は次々解散を宣言。3月17日の党大会では、議員集団が資金と人事と完全決別する「派閥禁止」が決まった。

 6派閥のうち、従来通り、木曜正午に事務所に集まり、昼食をともにする習わしを続けるのは麻生派のみ。党内の非公式な組織でありながら、党内統治の基盤だった派閥は崩れ、粘土のような固まりだった議員集団はバラバラの砂になった。孤独の不安を抱える議員たちは、「派閥再編」に向け、模索を続ける。

 岸田派は解散決定後、若手が…

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