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 うどんチェーン業界は長らく、讃岐うどんの丸亀製麺とはなまるうどんの2強時代が続いた。

 ここに割って入ろうと北九州うどんの「資(すけ)さんうどん」が快進撃を見せている。

 北九州うどんは地元のソウルフード。やわらかな麺は、コシの強い讃岐うどんとは対照的だ。

 看板商品はスティック状のごぼ天が入った「肉ごぼ天うどん」。うどんだけでなく、年間500万個以上売れる「ぼた餅」や、創業当時から人気の定番メニュー「かしわおにぎり」など100種類以上のメニューも特徴だ。

【動画】資さんうどん「肉ごぼ天うどん」=大阪市鶴見区、西田堅一撮影

 1976年、北九州市で創業。2024年にガストなどを展開する「すかいらーくホールディングス」傘下に入ると、首都圏や関西に進出し、6月末現在で80店舗まで拡大した。

 千葉県八千代市で昨年末に開業した首都圏1号店は1日平均200万円以上という驚異的な売り上げを記録した。

写真・図版
首都圏1号店となった「資さんうどん 八千代店」=2025年2月21日午前7時55分、千葉県八千代市、和田翔太撮影

 資さんの24年12月期の売り上げは約160億円に上った。めざす丸亀製麺とはなまるの直近の売上高は、それぞれ1281億4200万円(25年3月期)、308億5200万円(25年2月期)だ。

 その勢いは約20年前に讃岐うどんブームを引っ張ったはなまると重なって見える。

 そう思わせるのは、会長の崎…

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