教員男性の育休取得は、一般の地方公務員の半分に満たないというデータがある。何が取得を阻んでいるのか。
「人手不足で忙しすぎる」。関東地方に住む育児休業中の30代男性教諭はこう嘆く。
義務教育学校に勤め、会社員の妻と2歳と0歳の子どもがいる。2022年秋に第1子が生まれ、23年4月から半年間、育休を取った。当時は周りの男性教員で取得した人はいなかった。
「無責任と思われないか同僚の目も気になったし、保護者や子どもから仕事を放棄していると思われないか、生徒の心が離れてしまうのではないか、戻って仕事をもらえるのか心配だった」。男性教諭はこう振り返る。
妻と共働き、家のことが回らなくなり…
それでも取得を決意したのは…