札幌市に昨年新築された住宅の南側2階の壁には、15枚の太陽光パネル(容量計3・8キロワット)が隙間なく敷き詰められていた。パネルは全面真っ黒で住宅の外観になじみ、遠くから見るとパネルとは気づかないくらいだ。
北海道内でも太陽光パネルを設置する住宅が増えてきた。なかでも最近注目されているのが、屋根ではなく、外壁に垂直に取り付ける事例だ。工務店「拓友建設」(札幌市)は昨年初めて、壁面に太陽光パネルをつけた戸建て住宅を建てた。
壁面につけたのは、積雪のある冬でも発電が期待できるからだ。道内では勾配のほぼない「無落雪屋根」が普及しており、11月下旬~2月ごろはパネルに雪が積もって、ほぼ発電できないという課題がある。
この住宅では今冬、太陽光パ…