100年に1度とも言われる東京・渋谷駅周辺の再開発が最終段階に入った。東急などが手がける2棟のビルのプロジェクトの工事が19日、始まった。駅と周辺を一体で整備して利便性を高め、渋谷の存在感を一層強めることを狙う。ただ、計画の見直しや建設費の高騰などで駅や周辺の再開発の完了時期は7年遅れ、2034年度になる見通しだ。渋谷ではほかの高層ビル再開発計画も軒並み遅れている。
19日、「渋谷スクランブルスクエア」(東棟は19年開業)の中央棟、西棟の工事の起工式があった。式には事業を担う東急、JR東日本、東京メトロの社長らが出席。東急の堀江正博社長は「渋谷を多様な人々を受け入れる開かれたまちとして、災害に強いまちづくりや回遊性向上に取りくんでいる」と語った。
2棟とすでに完成している東棟をあわせた、1フロアの売り場面積は最大約6千平方メートルで、「首都圏で最大級」の商業施設になるという。完成は当初の計画より4年遅れ、31年度になる見込みだ。
渋谷駅でも、大規模な改修工事が進む。東西を結ぶ最大約20メートル幅の自由通路や、東西南北をつなぐ歩行者デッキを新たに整備。待ち合わせ場所の定番「ハチ公前広場」を広げる改修も行われている。東急の担当者は「駅の東西が道路や線路で分断されて坂道の多い渋谷を、歩きやすいまちにする」と話す。
再開発に沸く渋谷再開発。東急以外のデベロッパーの参入も相次いでいますが、相次いで計画が遅れていることがわかりました。記事後半で紹介します。
工事はすでに遅れている。同…