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 「東洋一のマンモス団地」と呼ばれた東京都板橋区の高島平団地(同区高島平2、3丁目)で、タワーマンションを建設する計画が進んでいる。完成から半世紀以上がたった団地を再整備するもので、まちの姿が大きく変わりそうだ。ただ、一部の住民は計画を不安視している。

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再整備が検討されている高島平団地=2025年5月20日午後4時5分、東京都板橋区高島平2丁目、立岩穣一撮影

最大で110メートル、高さ規制を緩和

 区によると、建設にあたり、敷地を有効活用するため、建物の高さ制限を45メートルから110メートルに緩和。最大で110メートルのタワーマンションや広場を、区立高島第七小学校の跡地と周辺に建設する計画だ。タワーマンションには今後、建て替えが予定されるUR賃貸団地の住民が移転する住宅、商業施設などをつくるという。

 高島平駅と団地の間には、幹線道路の高島通りに沿って約2・5キロ続く高島平緑地がある。計画では、緑地を縦断する形で区道を延伸させる。高島通りと接続させ、タワーマンションなどへ車が出入りできるようにするという。

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延伸する計画の区道。写真奥は高島平緑地=2025年5月20日午前11時22分、東京都板橋区高島平3丁目、立岩穣一撮影

 建物の老朽化と少子高齢化へ…

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