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男性(24)が実家を出るまで過ごした部屋=母親提供

 千葉県の男性(24)は、中学生の頃に生活リズムが崩れ始め、学校に行けない日が増えていった。スマートフォンでゲームをし続けたことがきっかけだった。

 スマホを手にしたのは中1の秋。ネットで検索し、ゲームができるサイトに行き当たった。モンスターを育てながらパズルを解くゲームにはまった。帰宅後、寝るまでやるようになった。

 当初、スマホを操作する際は家族のいるリビングで、深夜0時までにはやめる、という約束だった。だが、次第に自室のベッドでやることが増えていった。会社員の父(55)は単身赴任。母(56)が部屋に来て「いい加減にしなさい」と怒鳴ると、「入ってくんな」と追い出した。

 母によると、子どもの頃から外遊びが好きなサッカー少年だった。

 中学では朝からサッカー部の練習があり、放課後も午後6時ごろまで練習を続けた。塾があるといったん帰宅してまた出かけ、帰り道には友達と寄り道をした。帰宅が午後11時近くになることもあった。

 忙しい中でゲームに費やす時間が膨らみ、未明までやることも増えた。朝起きられなくなり、中3で不登校に。一日中、自室でやり続けた。

男性の生活リズムは狂い、昼夜は逆転。後にある病気であることがわかり、長く苦しむことになります。成人後、男性と母はある決断をします。

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