ニカラグアの首都マナグアの公園で、オルテガ大統領と妻ムリージョ氏の選挙ポスターの前で遊ぶ子どもたち=2016年、ロイター

【連載】データでみる男女平等の現在地 第5回:ニカラグア

 毎年発表されるジェンダーギャップ報告書で上位につける国は、民主国家とは限らない。中米ニカラグアは2025年、18位で中南米諸国では3番目に高かったが、野党が弾圧されており、独裁色の強い国だ。ニカラグアの男女平等が評価される背景には、政府のしたたかな戦略があるようだ。

 「ニカラグアは世界をリードしている」「女性にとって最も住みやすい国の一つだ」

 報告書が発表された後、政府の広報サイトに、こんな見出しが躍ったことは、これまでに何度もある。

ジェンダー平等をアピール材料に

 日本貿易振興機構(JETR…

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