技能五輪全国大会に向け、配管作業の練習に励む栃木県立県央産業技術専門校2年の石原のあさん=2025年6月16日午後2時42分、宇都宮市平出工業団地、岡本智撮影

■宇都宮LRT 19駅の「へえー」 ⑤陽東3丁目

 LRTの開業からまもなく2年。利用者数は想定を上回り好調です。宇都宮にこの春赴任したばかりの記者が、活気づく19の停留場周辺を歩き、「へぇー」と感じた話を全19回でご紹介します。

 次世代型路面電車(LRT)「ライトライン」は通勤客だけでなく、沿線の高校や大学などに通う学生の利用も多い。「宇都宮駅東口」から乗車して8分ほどで着く「陽東3丁目」停留場の周辺を歩くと、見慣れない学校名が目に入った。その名も「栃木県立県央産業技術専門校」。専門学校でも、5年一貫の高等専門学校(高専)でもなさそうだ。どんな学校なのか、訪れてみた。

ライトラインには19の停留場がある

 6月中旬、様々な工具や機械が並ぶ校舎の一角で、建築設備科2年の石原のあさん(19)がスパナを手に、真剣なまなざしで鋼管をつなぐ実習をしていた。

 「そこ、そこ。もう少し早く」。同科の古沢和夫指導員(51)が声をかけると、石原さんは「それができたら苦労しませんよ」と突っ込み、現場は笑いに包まれた。

 産業技術専門校は、ものづく…

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