水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」と液化水素の貯蔵タンク=2024年3月16日、神戸市中央区神戸空港
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 新たなエネルギー源としても注目されている水素。でも、広く使ってもらうには、あちこちに運んでいく必要がある。

 では水素って、どうやって運ばれていくの?

 そんな疑問を聞こうと訪れたのは兵庫県明石市の工場地帯。ここに本社を置くエーテックは、水素ステーションを手がける岩谷産業(大阪市)の子会社だ。液体にした水素を運ぶタンクローリーを製造している。

 工場の敷地にとめてあったローリーを、山田春昭・生産本部長(59)が見せてくれた。ちょうど、車両部分を取り換える修理を終えたという。

 だが後ろのハッチを開けると、液体水素をタンクに取り込んだり、タンクから送り出したりするための配管が並んでいた。「ノウハウがつまっているんです」

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 水素は常温では気体だ。産業…

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