福井県が主催する福井弁の授業にZoomで参加する生徒ら=2025年1月14日、ミャンマー・ヤンゴン、ジェイサット提供

 日本で暮らす外国人やその家族が直面するのが「日本語の壁」だ。地方には独特の方言もある。外国人の「定着」のカギを握る日本語学習の最前線をのぞいてみた。

 「恐竜博物館、ひっでおもっしぇかったざー。こんど、うらといっしょにいこっさ!」

 1月、福井市の「福井放送」の一室で、中村謙太アナウンサー(31)がZoomの画面越しに呼びかけた。

 「いいのぉー。どこが良かったんかの?」。ミャンマーの最大都市ヤンゴンにいるニェインインさん(24)が答えた。

 福井県が主催する「福井クラス」の一コマだ。ミャンマーの日系企業の協力を得て、2024年2月に始めた。県内への就労を考えているミャンマーの若者に、計12回のカリキュラムで福井の気候や風土、交通事情などを教える。

 この日のテーマは福井弁で、20~32歳の男女16人が出席した。

「『はよしね』と言われても驚かないで」

 受講生らは「ほやほや(そう…

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