受験する君へ 歌手・相川七瀬さん
連載「受験する君へ」
本格的な受験シーズンを迎えました。各界で活躍する方々に、自身の体験談や受験生へのメッセージを聞きました。
私は高校2年生で中退したのですが、2018年に高卒認定試験を受け、20年に国学院大(東京都渋谷区)へ。長男と同い年の子と「同級生」になりました。
かつて自分が置き忘れたものを精いっぱいやってみたかった。また、子どもに「勉強しなさい」と言わなきゃいけない立場になり、どうしたらいい関係を作れるだろうかと考えた結果、一緒に勉強した方が楽しいと思ったというのもあります。
体験を共有 子どもたちと乗りきる
具体的に学びたいことがあったのも大きな動機になりました。
11年に長崎県対馬市で、収穫した赤米をご神体としてまつる国選択無形民俗文化財「赤米神事」に出会い、その美しさに魅了されました。一方、担い手の減少で存続が危ぶまれていることを知り、市赤米諮問大使となるなど、祭りや神事の継承に取り組んできました。
活動する中で壁にぶつかる中で、「これを学術的に知っていたら」「もっと学べばいいアイデアが出るんじゃないか」と思うことがよくあり、自然と行きたい学部が決まりました。
次男の大学受験、長女の中学校受験も控える相川さんは、自身の経験を踏まえ、子どもたちに伝えているメッセージがあるといいます。大学生活を通して知った、学ぶことの意味についても聞きました。
受験勉強では過去問を徹底的…