「人間がしてきた仕事。人間であればできる。そう思ってやってきた」
北九州市で2015年から1年間、市の政策の総合調整をする「総務企画局長(現・総務市民局長)」を生え抜きの女性職員として初めて務めた柴田邦江さん(68)はそう話す。
九州大を卒業し、1979年に市職員に。上級職の同期122人のうち女性は5人。定年退職を迎えたのは柴田さんだけだった。
入庁して間もなく市職員の男性と結婚し、男の子に恵まれた。「実母の強力な協力があって続けられた」
政令指定都市で 市政全体の調整をする部局トップに就いた女性は過去20年で6人。生え抜きの職員として就任した3人に話を聞きました。
北九州市には80年代前半ま…