世界の宇宙開発の分野で、すでに存在感を示している日本企業もある。

 東京都墨田区のベンチャー企業、アストロスケールが得意とするのは宇宙ゴミ(デブリ)の除去だ。宇宙ゴミは、宇宙に浮遊する人工衛星や打ち上げロケットなどの残骸。年々増えていて、新たに打ち上げる衛星やロケットに衝突する懸念が高まっている。

 そんななか、アストロスケールが世界を驚かせてみせた。2024年11月30日、開発した衛星「アドラスジェイ」が、2009年に打ち上げられた日本のH2Aロケットの上段の残骸(全長約11メートル、直径4メートル)に15メートルの距離まで接近。秒速7~8キロメートルという弾丸並みのスピードで宇宙区間を飛び回る残骸の撮影に成功した。

 この距離まで宇宙ゴミに接近した民間の衛星は、世界で初めてだった。

アストロスケールが今後、宇宙ゴミの問題をどのように解決するのでしょうか。さらに記事後半では、アストロスケールとは別に、宇宙開発をリードする日本発の技術を紹介しています。

 同社広報の伊藤聡志さんは「…

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